私が広告代理店サポートチームに在籍していた時に広告代理店の担当者は勿論、広告主の方ともお話をする機会がありましたが、その中でWeb広告で失敗している人のパターンを3回に分けて解説して行きたいと思います。
なぜ、成功パターンではなく失敗パターンなのかを説明させて頂くと、以下の様な理由から失敗パターンを解説した方が成功パターンに早く導ける or 成功のヒントに繋がると思ったからです。●成功パターンは商材、業種、HPの造り、アカウントの構成により数多存在するから
●正しいとされる運用方法はすぐに古くなり、根本を理解した方が失敗しないから
●失敗している人は共通のパターンを持っていたから
また、この記事はGoogle広告においての要素しかありませんので予めご了承ください。
Web広告と他の広告を「同じだと」思っている
広告と聞いて皆さんはどんな広告を思い浮かべるでしょうか?広告と言っても種類は沢山あり、主に下記の様な種類に別れます。
- TVCM
- ラジオ広告
- 新聞広告
- 雑誌広告
- 街頭広告
- Web広告
数年前まで、上記の広告は全て同じ考え方で運用してもさほど問題は無かったのかもしれません。どの広告も違いはありますが無差別に広告が配信され、どんな人にどれだけ響いたのかは明確にはわからず、莫大な広告費が必要でした。 この「無差別に配信される」「どんな人にどれだけ響いたのか明確にわからない」という2点が広告を難しくしてしまい、さらにインターネットというよくわからない世界という要因が加わり、Web広告への理解が進まないという現実があります。要するに、全てがフワフワした感じがするのかもしれません。。。
では、近年ではどの様な変化があったのかということから本題に入って行こうと思います。
ある大物芸人さんがネット記事に対して「いつまで世帯視聴率を記事にするんやろ?」と言った内容が話題になっていましたが、この事からTV局が「世帯視聴率」から「コア視聴率」に重要指標を切り替えている事がわかります。 この2つの指標について何が違うのかは、ここでは解説しませんが調べれば「コア視聴率」の方がTV局(媒体側)にとってもスポンサー(広告主側)にとっても重要な指標である事がわかると思います。
Web広告と他の広告と同じ様に考えて運用してはいけない理由
そもそも、Web広告と他の広告との大きな違いは、Web広告の誕生から今まで上記で説明した「コア視聴率」の様な指標を溜め続けていて、それを広告配信に活用しているという事です。
要するに、何年も前からどんな人が広告をクリックして、どんな人が購入しなくて、どんな人が購入まで至ったのかといったデータを溜め続けているのです。とりわけGoogle広告は、このビックデータに加え独自のアルゴリズムで機械学習をさせる事により、商材、業界のトレンド、HPの構造、広告アカウントの構造など様々な要因を読み取り、適切なタイミングで適切なユーザーに広告を表示させる事ができる為、「広告の目的」に適したユーザーに広告を配信する事ができるのです。他の広告と同じ様な考え方で広告配信を行うと下記の様な結果になります。
- 不特定多数の人に配信されるため、無駄な広告費が掛かる
- ターゲットを指定しない、またはターゲティングが甘くなりオークションで負けてしまい広告が配信されない
- 適切なユーザーに配信されないため、広告が配信されたとしてもクリックされない
他にも様々な弊害は出てきますが、Web広告の良い所をいっさい発揮できていません。
これからWeb広告を始める方へ
Web広告だけではなく他の広告媒体でも同じ様な事は言えると思いますが、特にWeb広告では『目的』『目標』『ターゲットユーザー』は明確にし、アカウントの設定へ反映して頂く事をおすすめします。
これは、小耳に挟んだ話で本当のことかどうかはわかりませんが、Google広告で他の広告媒体と同じ考え方で配信し満足が行く広告の成果を得ようした場合、月額2億円の広告費があっても足りないらしいですよ。